晋書
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晋書・四夷伝・倭人
『晋書』は中国二十四史のひとつで、史記・漢書・後漢書・三...
しかしその編纂者は房玄齢(ボウ・ゲンレイ=578~64...
晋の時代は魏の大将軍だった司馬懿の孫・司馬炎が魏を滅ぼ...
飛び越えた一世紀とは、日本史で俗に言われている「謎の四...
さて、『晋書・四夷伝・倭人』は先に触れたように唐の時代...
また、『四夷伝・倭人』以外に、「武帝紀」および「安帝紀...
< 巻97 四夷伝 倭人 >
・・・(倭人は)正歳と四節を知らず、ただ計るに秋収の時を...
旧(もと)、男子を以って主たらしむも、漢の末に倭人乱れ...
宣帝の公孫氏を平ぐるや、その女王、遣使し、帯方(郡)に...
その後、貢聘絶えず、文帝の相をなすに及びて、また数至せ...
(注)
年紀・・・ここでは倭人の歳の数え方は「秋の収穫でもって1年...
その後に続く寿(長生き)の「百年、八九十年」は文字通り...
国に婦女が多い・・・これの捉え方には二通りがあろう。ひと...
前者を考える場合、当然その理由がなければならない。女性...
①は魏志倭人伝に記載された「卑弥呼の後継をめぐる争いで千...
②の戦争以外で男だけが多く死ぬという事態を想定すると、た...
しかしこれも例外的かつ地域的な事象で、倭人国全体がそう...
私見では③の戦争・事故・天変地異によらないのに男が少ない...
これに類することは同じ魏志でも韓伝に書かれている。「弁...
この事態は弥生時代の中期以降、三韓時代の終わりごろまで...
後者を考えてみよう。
女性が人目につく存在であるとすれば、生業が農業中心だっ...
大陸中国では儒教による男尊女卑のゆえに、女は人目につか...
以上から、筆者は「国に婦女が多い」理由は「倭人男性の韓...
宣帝の公孫氏を平ぐるや・・・宣帝は晋王朝初代・武帝(司馬...
宣帝・司馬懿は魏の大将軍として景初2(238)年、帯方郡...
その余勢を怖れた邪馬台国では女王・卑弥呼が早速に朝貢使...
この部分に関して、上の「名づけて卑弥呼という」から「宣...
驚天動地とはこのことで、改めて原文を提示してみると、そ...
<名曰卑弥呼。宣帝之平公孫氏也、其女王遣使、至帯方朝...
誤りは「宣帝の平げし公孫氏なり」と「也」を「なり=であ...
現に、その直後には楽浪郡、帯方郡の両郡支配を断行し、半...
卑弥乎がもし公孫氏の出身であれば、何と言ってもまず「魏...
文帝の相をなす及びて・・・文帝とは司馬昭で、司馬懿の子で...
そのころ、確かに卑弥呼は景初2(238)年の第一次を皮...
最後の「泰始の初め(265年ごろ)」の朝貢は卑弥呼では...
< 晋書 巻3 武帝紀 > 武帝(初代 司馬炎=シバ...
泰始2年(266)11月
倭人、来たりて方物を献ず。
円丘・方丘を南・北の郊に併せ、ニ至の祀りをニ郊に合...
太康10年(289)
是の歳、東夷絶遠三十余国、西南夷二十余国、来献せり。
(注)
泰始2年・・・司馬氏は、ついに名実ともに魏の後を襲って王...
倭国はその祝賀のために遣使したが、遣使の主は卑弥呼の後...
この11月(旧暦)には「冬至の祭祀」があり、倭人の使者...
倭人の間ではすでに弥生中期には「弥生墳丘墓」「円形周溝...
太康10年・・・西暦289年のこの歳は、武帝の死の前年で...
このうち東夷は「絶遠」とあるが、魏志倭人伝の女王国傘下...
九州の邪馬台国が東遷したとする論者は、もう畿内に東征し...
だが「神武東征説話」によれば、東征したのは「彌彌(みみ...
< 晋書 巻12 安帝紀 > 安帝(第10代 司馬...
義熙9年(413)
是の歳、高句麗、倭国、および西南夷・銅頭大師、並び...
(注)
高句麗・倭国の貢献・・・『三国史記』<高句麗本紀>の第20...
また倭国の貢献については『日本書紀』<応神紀>の28年条...
ウジノワキイラツコは高句麗王の無礼を怒って表を破り捨て...
表をもたらした高句麗の長寿王は、この歳が即位元年であり...
< 晋書の項、終り >
終了行:
晋書・四夷伝・倭人
『晋書』は中国二十四史のひとつで、史記・漢書・後漢書・三...
しかしその編纂者は房玄齢(ボウ・ゲンレイ=578~64...
晋の時代は魏の大将軍だった司馬懿の孫・司馬炎が魏を滅ぼ...
飛び越えた一世紀とは、日本史で俗に言われている「謎の四...
さて、『晋書・四夷伝・倭人』は先に触れたように唐の時代...
また、『四夷伝・倭人』以外に、「武帝紀」および「安帝紀...
< 巻97 四夷伝 倭人 >
・・・(倭人は)正歳と四節を知らず、ただ計るに秋収の時を...
旧(もと)、男子を以って主たらしむも、漢の末に倭人乱れ...
宣帝の公孫氏を平ぐるや、その女王、遣使し、帯方(郡)に...
その後、貢聘絶えず、文帝の相をなすに及びて、また数至せ...
(注)
年紀・・・ここでは倭人の歳の数え方は「秋の収穫でもって1年...
その後に続く寿(長生き)の「百年、八九十年」は文字通り...
国に婦女が多い・・・これの捉え方には二通りがあろう。ひと...
前者を考える場合、当然その理由がなければならない。女性...
①は魏志倭人伝に記載された「卑弥呼の後継をめぐる争いで千...
②の戦争以外で男だけが多く死ぬという事態を想定すると、た...
しかしこれも例外的かつ地域的な事象で、倭人国全体がそう...
私見では③の戦争・事故・天変地異によらないのに男が少ない...
これに類することは同じ魏志でも韓伝に書かれている。「弁...
この事態は弥生時代の中期以降、三韓時代の終わりごろまで...
後者を考えてみよう。
女性が人目につく存在であるとすれば、生業が農業中心だっ...
大陸中国では儒教による男尊女卑のゆえに、女は人目につか...
以上から、筆者は「国に婦女が多い」理由は「倭人男性の韓...
宣帝の公孫氏を平ぐるや・・・宣帝は晋王朝初代・武帝(司馬...
宣帝・司馬懿は魏の大将軍として景初2(238)年、帯方郡...
その余勢を怖れた邪馬台国では女王・卑弥呼が早速に朝貢使...
この部分に関して、上の「名づけて卑弥呼という」から「宣...
驚天動地とはこのことで、改めて原文を提示してみると、そ...
<名曰卑弥呼。宣帝之平公孫氏也、其女王遣使、至帯方朝...
誤りは「宣帝の平げし公孫氏なり」と「也」を「なり=であ...
現に、その直後には楽浪郡、帯方郡の両郡支配を断行し、半...
卑弥乎がもし公孫氏の出身であれば、何と言ってもまず「魏...
文帝の相をなす及びて・・・文帝とは司馬昭で、司馬懿の子で...
そのころ、確かに卑弥呼は景初2(238)年の第一次を皮...
最後の「泰始の初め(265年ごろ)」の朝貢は卑弥呼では...
< 晋書 巻3 武帝紀 > 武帝(初代 司馬炎=シバ...
泰始2年(266)11月
倭人、来たりて方物を献ず。
円丘・方丘を南・北の郊に併せ、ニ至の祀りをニ郊に合...
太康10年(289)
是の歳、東夷絶遠三十余国、西南夷二十余国、来献せり。
(注)
泰始2年・・・司馬氏は、ついに名実ともに魏の後を襲って王...
倭国はその祝賀のために遣使したが、遣使の主は卑弥呼の後...
この11月(旧暦)には「冬至の祭祀」があり、倭人の使者...
倭人の間ではすでに弥生中期には「弥生墳丘墓」「円形周溝...
太康10年・・・西暦289年のこの歳は、武帝の死の前年で...
このうち東夷は「絶遠」とあるが、魏志倭人伝の女王国傘下...
九州の邪馬台国が東遷したとする論者は、もう畿内に東征し...
だが「神武東征説話」によれば、東征したのは「彌彌(みみ...
< 晋書 巻12 安帝紀 > 安帝(第10代 司馬...
義熙9年(413)
是の歳、高句麗、倭国、および西南夷・銅頭大師、並び...
(注)
高句麗・倭国の貢献・・・『三国史記』<高句麗本紀>の第20...
また倭国の貢献については『日本書紀』<応神紀>の28年条...
ウジノワキイラツコは高句麗王の無礼を怒って表を破り捨て...
表をもたらした高句麗の長寿王は、この歳が即位元年であり...
< 晋書の項、終り >
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