#author("2025-03-24T09:57:40+09:00","default:massy","massy")
#author("2025-03-24T09:59:47+09:00","default:massy","massy")
「わかりました」を"I understood."と言ったらブチギレられた…通訳者が教える「中学英語」の意外な落とし穴
プレジデントオンライン3/19(水)18:15

「わかりました」を"I understood."と言ったらブチギレられた…通訳者が教える「中学英語」の意外な落とし穴
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/davidf

PRESIDENT Online 掲載

英語が上達する方法はあるのか。サッカー通訳者の酒井龍さんは「英語学習は失敗が9割だ。勉強し始めた当時、過去形の文法を気にするあまり『わかりました』を『I understood.』と言ったら、相手からブチギレられたことがある」という――。
※本稿は、酒井龍『最高の英語学習法の見つけ方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■「I’m fine, Thank you.」よりこなれた返し
ここでは実際に僕がネイティブと会話する中で、鬼のように恥をかいた体験談と、そこから学んだ対策やフレーズをご紹介します。恥をかいたからこそ、僕の身体には刻まれましたが、僕みたいに恥をかきたくない方はぜひ読んでみてください。

英語の挨拶は、「How are you?」が最も一般的で、直訳すると「調子はどう?」という意味。答え方は、「I’m good(元気だよ)」などと、シンプルな返しでOKです。

日本語の感覚からすれば、基本的には「こんにちは」と同義なので、本当はそこまで気にする必要はありません。

しかし留学当初の僕は、「調子どう?」になんて答えればいいかわからず、「え、調子……? いや別に、んー」と毎回頭が真っ白になっていました。

英語の挨拶には多くの種類がありますが、基本的には意味は同じ。にもかかわらず、ある日友達から「How’s everything?(元気?)」と挨拶されて、直訳して意味がわからなくなった僕は、「What’s everything?(何が?)」と答えたら、「やっぱなんでもない」と気まずい雰囲気になりました。

また、挨拶の1つである「What’s happening?(調子どう?)」も僕にとって難敵で、友達から聞かれると毎回「何が起きてるんだ?」と直訳してあたふたしてしまいました。正直この挨拶はやめてほしいです。

■詰まったときのために「繋ぎ言葉」を覚えよう
英語には「filler(フィラー)」と呼ばれる言葉があります。「you know?」「like」「well」といったもの。

色々種類はありますが、中でも「you know?」がよく使われる印象ですね。日本語で言うと「えっと、なんか、ほら」といった感覚で、会話中につまったときでも、スムーズに話せるようになる便利な繋ぎ言葉です。

僕は留学中にこの「繋ぎ言葉」の存在を認識。ネイティブが会話中に使う「you know?」や「like」がかっこよくて、「自分も使えるようになるぞ!」と練習を開始しました。しかし、会話中「えっと〜、なんか〜」が多いと、相手にあまり良い印象を与えないことがあります。

これは日本語でも英語でも一緒で、ある日、担当教授とのミーティングで、「you know?」と「like」を連発したら、「いい加減その話し方やめろ」とキレられました。繋ぎ言葉はあくまで「繋ぎ」。使わないに越したことはありませんので、ほどほどにしましょう……。

■「I understood.」=「わかりました」ではない
簡単な英語ほど、理解が難しいことがあります。

例えば、「わかりました」と英語で答えるときの「I understand.」。極めてシンプルで明快なフレーズです。しかし、英語勉強始めたての当時、文法を気にしすぎていた僕は、「わかりましたって、過去形じゃないか?」と思い、「I understood.」と勝手に過去形にして使っていました。

留学1カ月目のある日、僕は大学の研究室で、担当教授と研究内容について話していました。教授の説明が終わり、「わかったか?」と聞かれたとき、僕は元気いっぱいに「I understood!」と言いました。すると教授の顔色が変わり、「お前がわかってないから説明してるんだろ!」とブチギレられました。

後で調べてわかったことですが、「I understood.」と過去形にすると、「わかっていました」という意味になるらしく、「そりゃキレるわ」と納得しました。

また、「How are you finding Japan?」と聞かれたとき。これは「日本のこと気に入った?」という意味で、「Do you like Japan?(日本のこと好き?)」よりも、圧倒的に話が広がりやすい便利フレーズです。僕も日本に来た海外観光客の方と話すときによく使っています。「素敵なカフェが多くて好き」など、感想を答えれば良いです。

しかし留学当初、このフレーズの意味を知らなかった僕は、オージー友達に、「How are you finding Australia?(オーストラリア気に入った?)」と聞かれ、自信満々に「地図で」と答えました。涙が出るほど爆笑されました。

■カフェで注文するときのトラップ
皆さんも海外に行ったら、飲食店に入ると思いますので、ここでは僕のカフェでの失敗談を少しご紹介します。

まず注文の際に聞かれる「What are you after?(何にされますか?)」というオーストラリアでよく使われるフレーズ。この意味を知らなかった僕は、「この後どうする……?」と聞かれていると勘違いして、真顔で「Go home.」と答えたら、非常に気まずい雰囲気になりました。

また、受け取りカウンターで店員さんに「Enjoy your coffee.(お待たせしました)」と言われたとき。何か言わないと……!と焦った僕は、「You too!(あなたもね!)」と返してしまい、恥ずかしさで一日引きずりました。

■「注文は以上です」の伝え方とは?

トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS