#author("2025-03-23T13:00:34+09:00","default:massy","massy") #author("2025-03-23T15:23:09+09:00","default:massy","massy") toast/bake/grill/roastの意味・ニュアンス・使い方の違い 2021/7/14 英単語 エイカラ編集部 PR ローストビーフ 日本語は、オノマトペや修飾語の数は多いものの、動詞は意外と種類が少なく済んでしまう言語かもしれません。対して英語は「どのように」というところまで動詞に含まれている場合も多く、従って動詞自体の数が多い。 今回はそんな単語の一つである、日本語で言うところの「焼く」と言う単語についてどのような単語が存在し、どのように使い分けるのかをご紹介したいと思います。 ちなみにこの「焼く」はお料理の場面で登場する場合です。「日焼け」などの焼く、ではありません。 エイカラ編集部 EIKARAは「あなたの英語学習の手助けになりますように」という願いが込められた総合英語ポータルサイトです。重要英文法(「やり直し中学英語文法」)の解説から、TOEIC対策、留学情報まで、英語に関する幅広い情報を日々発信しています。編集長を務めるのは自身も留学経験のある松原哲平。読者の皆さんの役に立つ情報を発信できるよう監修を務めています。詳しくはEIKARA会社概要/監修者情報をご覧ください。 <目次> [表示] ***1. Toast [#g8ade89b] 「焼く」と言う中でも、実際の動作として最も短いのがこのToastです。薄切り パンの「トースト」はすでに日本語と言ってしまってもいいと思いますが、焼くと言う行為の中でも表面だけをさっと焦がす程度に焼く、と言う意味合いを持つのがこの単語です。炙る(あぶる)、または煎る(いる)と言い換えても良いかもしれません。 実際どんなものを焼くと、Toastになるのかと言うと、パンのトーストはもちろんですがアーモンドなど、ナッツ類の薄切りをカリッと仕上げる、という時などにもこのToastを使います。 ***2. Bake [#g0a3cdf9] Bakeryなどとも言うように、日本でいうパン屋さんで扱うような「オーブンで焼いて出来上がる」食品にはこのBakeを使います。具体的には、パン、ケーキやクッキーなどの焼き菓子などです。このカテゴリでは、ベーキングパウダーを使って作るものは全部Bakeと覚えておくといいかもしれません。 また、ベークド・ポテトなど「オーブンで焼いて出来上がる」料理もここに入ります。オーブンに長時間入れないと出来上がらない、というのも覚えるための一つのヒントですね。 ***3. Grill [#odee1d93] グリル、と聞くと意外とオーブンをイメージしてしまう人も多そうですが、これは「直火で焼く」調理法を指します。ハンバーガーやグリルドチキン、お魚の網焼きなどは全てこのGrillです。ちなみに「炭火焼き」は”Charcoal grill”と言います。ほとんど直訳ですね。 調理されて出てきたものに網目がついていたらGrillである、と覚えるのが覚えやすいかもしれません。 ***4. Roast [#q6c0b381] Roastと聞くと、真っ先に思い浮かぶのがロースト・ビーフでしょうか。そうでなくても、肉の塊をオーブンで焼いたものを頭に思い浮かべる人も多いかもしれません。その通りで、Roastも「オーブンを使って焼く」調理法です。ただ、Bakeよりも温度が高く、短時間で終了するのが多いことでしょうか。 例えばベークド・ポテトなら、ジャガイモを丸ごとアルミホイルで包んで1時間以上オーブンで焼きますが、ポテトのローストなら切ったジャガイモをベークド・ポテトよりも高温で、半分程度の時間で焼き上げます。 ちなみに「オーブンで焼く」にはもう一つ、Broilという単語もあります。こちらはさらに高温で短時間、表面を焦がしつつ高温でさっと焼く、というようなイメージです。 ですから英語圏で製造されたオーブンを見ると、ダイヤルのところにBake、Roast、Broilの順番で調理温度域の表示がされています。 ***5. broil [#y4fc1c46] 「grill」と「broil」は、両方とも「(熱で)焼く」と言う意味を持ちますが、熱の加え方に違いがあります。バーベキューのように熱が下から加えられる焼き方の場合、「grill」が使用されます。一方、オーブンのように熱が上から加えられる焼き方の場合、「broil」が使用されます。尚、「broil」は一般的にじか火ではなく、オーブンの電気発熱体で加熱が行われます。また、「grill」では、グリル(網)の焼き目が付きますが、「broil」ではそのような焼き目は付きません。 他の主な熱を使った調理法に使用される動詞: bake = オーブンで焼く(熱気により) blanch = 湯通しする boil = 茹でる braise = 蒸し煮 fry = 油で揚げる pan fry = フライパンで炒める poach =(沸騰直前の温度で)ゆでる roast = 炙る sear = 表面を焦がす simmer = 煮る steam = 蒸す おわりに 日本語ならば「こんがり焼く」「さっと焼く」「焼き目がつくまで焼く」など色々な言葉で「焼く」という動詞を飾り立てて表現するところですが、英語だと動詞自身にそれらが含まれているのが面白いですね。英語のレシピサイトや料理本を見るときに、ぜひ参考にしてください! ちなみに「日焼け」の焼くは”Tan”です。 [[参照>https://eikara.sakura.ne.jp/vocgram/toast-bake-grill-roast/]]