女性の肺がん † 肺がんと言えば、男性のがん死亡率の1位、女性のがん死亡率の2位を占め、年間約6万人が死亡しています。そして、毎年6万6千人が肺がんを発症しているのです。 肺がんと言えば喫煙、タバコを吸うこととの関連が言われます。男性の肺がんの7割の人がタバコを吸うそうです。ところが、女性の肺がんでは、2割の人に喫煙の習慣があっただけでした。それならば、家族の夫や子どもに喫煙の習慣があるのだろうと思われますが、&deco(u,,,){全く家族に喫煙習慣のない人達にも肺がんが発生しているようです。}; 喫煙に無縁の女性の肺がんは、肺腺がん †69歳の保健師の女性は、家族・本人にも喫煙習慣はなく、排気ガスなどの空気の悪い所ではマスクを心がけ、うがいは1分以上し、自宅周辺は農地と環境に恵まれていました。が、肺がん楽天 になりリンパ節に転移していたとのことです。 彼女はX線検査も毎年受けて異常はなく、自覚症状もありませんでした。症状が重い人は、乾いた咳、背中やわき腹がチクチク痛むことがあるようです。 肺がんには、中心型と末梢型があります。中心型は、タバコと関連があるようです。末梢型は、自覚症状が出にくく、X線では心臓に隠れるなどして見えにくいことも多いようです。また、肺の中には神経がないので痛みがないそうです。 女性の肺腺ガンと受動喫煙の関係 † 国立がん研センターの平成13年の研究によると、たばこを吸わない女性の肺腺ガンの37%は、夫からの受動喫煙が原因と推計されているそうです。 肺腺がんの特徴 †肺腺がんは、肺の奥深くの肺胞の中にできますから、X線に写りにくいそうです。肺はスポンジ様で空気をたくさん含んでいますから、陰としてもすりガラスの様に薄くぼやけて写るそうです。 それに対して主に男性の罹る肺がんは、気管から枝分かれした辺りに出来てX線でも見つけやすいようです。 肺がんには、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんの4種に大きく分けられます。腺がんは、全体の2/3を占め、年々割合が増加しているそうです。現在の日本人男性の喫煙率は40%で、タバコと関連の深い扁平上皮がんは減少、腺がんは増加の傾向にあります。 2009年9月の朝日新聞には、愛知県がんセンター研究所の発見が載っていました。これによると、肺腺がんの罹患率がフィルターたばこの消費量と関連しているといいます。発がん性を持つ、ニトロサミンがフィルターを通過して体内に入り込むのではないかと見ています。こういう発見もありますから、くれぐれもタバコの煙には要注意ということになりますね。 なぜ肺腺がんができるか †肺胞の中に肺胞マクロファージ(白血球の仲間)という雑菌などをやっつけてくれる体の中の掃除屋さんがいます。肺胞マクロファージは、活性酸素で有害物質をやっつけます。ところが、肺胞に異物がたくさん入ったりすると、肺胞マクロファージが異常に活性酸素を出しまくり近くの細胞を傷つけてしまい癌ができると言います。肺胞マクロファージも働きすぎて死ぬこともあります。 肺腺がんの原因物質は何か †ここ1〜2年でわかったことは、女性であることと避けられない空気に含まれる原因物質が原因となっているそうです。 女性であることは、女性ホルモンにさらされる時間が長いと肺腺がんになりやすいそうで、自己免疫疾患との関連もあるようです。 空気の中に含まれる原因物質には、排気ガス、粉じん、化学物質、化粧品などたくさんの種類があるようです。 タバコは分煙すればいいのか? †家庭でもタバコを吸うお父さんは、換気扇の前やベランダに出て吸っているから家族に迷惑はかけていないと思われているかもしれません。が、吸った後5分くらいは肺の中から呼吸という形でニコチンが排気の中へ出ているそうです。 子どもや奥さんと話すのは、タバコを吸った後の5分後からにしないといけませんね。換気扇の前やベランダでの時間をもう5分増やすことをお勧めします。 肺腺がんの予防法 †
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