拡張子って? †拡張子って何ですか? †拡張子とは、ファイルの種類を識別するための文字列のことです †エクセルやワードでファイルを保存すると、ファイル名の後ろに「.xlsx」「.doc」などの文字列が付加されることをご存知でしょうか? これが「拡張子」と呼ばれるものです。拡張子は、ファイルとアプリケーションを関連付けるためにあります。 自分で作ったのではないファイルがなぜ正しいアプリケーションで開かれるのか、その答えも「拡張子」にあったのです。そんな拡張子について、これは知っておきたいということを解説します。 #ref(): File not found: "kini_q1_01.jpg" at page "拡張子って" 送られてきたメールの添付ファイルを見ると、ファイル名に「.xls」という拡張子が付いています。 メールの添付ファイルを見ると、このようにファイル名の右側「.xls」という部分が付加されています。これが拡張子です。アイコンを見るとお分かりかもしれませんが、これがエクセルで作られたファイル(エクセルと対応づけられているファイル)であることを示しています。自分で作ったファイルを最初に「新規保存」する時には当然、ファイル名を付けますが、そういった時にも、このように「拡張子」にお目にかかることがありますよね。ちなみに、この例で取り上げたエクセルの場合、バージョンがOffice2007以降だと、拡張子は「.xlsx」となります。 他にも、ワードなら「.doc」や「.docx」、メモ帳なら「.txt」などの拡張子が付加されます。 拡張子があることで、Windowsはそのファイルをどのアプリケーションで開くかを判断することができます。私たちも、特に考えることなくファイルをダブルクリックすれば、大抵は正しいアプリケーションでそのファイルが開かれるので大変便利というわけです。 一見当たり前のようですが、自分で作ったファイルなら「これはエクセルで作ったファイルだ」と覚えているかもしれませんが、冒頭のようにメールに添付されて送られてきたファイル、他人が作ったファイルでは、それがどのアプリケーションで作られたのか、開くべきなのか判断に困ってしまいますよね? ファイル名に拡張子があることで、そういう混乱は起きずに済んでいるのです。 よく使用される拡張子の例 ファイルの種類 主な拡張子 文書ファイル .txt、.doc、.rtf、.pdf 画像ファイル .jpg、.gif、.png、.bmp 動画ファイル .avi、.mpeg、.wmv、.mp4 音声ファイル .wav、.aac、.mp3、.ogg 一方、一つのファイルは必ず一つのアプリケーションでしか開けないか(扱えないか)というと、そういうことではありません。たとえば画像ファイルは、Windowsの中だけでもそれを開けるアプリケーションが、あらかじめ複数存在しています。 パソコンに保存された画像ファイルです。 上の例にもある「.jpg」という拡張子のファイルは、画像ファイルです。ホームページでもよく使用される形式なのでご存知かもしれません。たとえば、ホームページからパソコンに保存した「.jpg」ファイルをダブルクリックしてみてください。どのアプリケーションで開かれますか? ファイルをダブルクリックして開きました。 このパソコンの場合、Windowsの付属ソフトの一つである「Windows Live フォトギャラリー」で開かれました。でも、そもそもその画像ファイルをホームページからダウンロードしたのだとすれば、ホームページ、つまり「ブラウザー」に、その画像は表示されていたということです。 ということは、ブラウザーも同じ「.jpg」ファイルを表示することができます。同じ画像をブラウザーにドラッグアンドドロップしてみましょう。 ブラウザーでも画像ファイルを開いて見ることができました。 一つの拡張子が、複数のアプリケーションに関連付けされている場合もあります。そういった場合に、ダブルクリックしてそのファイルを開こうとすると、その複数のアプリケーションのうち、「既定のプログラム」として設定されているものが自動的に起動します。上のパソコンの例では、.jpgの既定のプログラムは「Windows Live フォトギャラリー」と設定されているということになります 設定されている以外のプログラムでそのファイルを開くには、次のように操作します。 開きたいファイルを右クリックし、ドロップダウンメニューから「プログラムから開く」を選択すると、そのファイルに対応するアプリケーションが表示されます。 その中から開きたいアプリケーションを選択してください。 また、ここからその拡張子のファイルに対応するプログラムを変更することもできます。 上と同じドロップダウンメニューから、今度は「既定のプログラムの選択」をクリックします。 その拡張子を扱うことのできるプログラムが表示されます。 以降使いたいプログラムを選択し、[OK]をクリックします。 これで、次回からその拡張子のファイルを開くアプリケーションが変更されました。 拡張子を常に表示する設定 これは、Windowsで「拡張子を表示しない」ように設定されているからです。もし常に拡張子を表示しておきたいという場合には、設定を変える必要があります。 スタートボタンを右クリックするなどしてエクスプローラーを起動します。 [整理]→「フォルダーと検索のオプション」をクリックします。 [表示]タブを選択し、「詳細設定」の一覧の中から「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外して、[OK]をクリックします。 これで、ファイルは拡張子と共に表示されるようになります。 MS Officeは2003以前と2007以降とで拡張子が変わりました。そして2007以降で作成されたファイルは、そのままでは2003以前のものでは開くことができなくなりました。そこで、特にメールでファイルを送ったりする時のことを考えて、以下の点について知っておくことをおすすめします。 ファイルを「古いバージョンのOffice」でも扱える形式で保存する ファイルを新規保存するときに、ファイル名記入欄の下に「ファイルの種類」があります。ここをクリックしてみましょう。 メニューの中に「Excel 97-2003 ブック(.xls)」があるので、これをクリックします。 これで、エクセル2003用の形式(拡張子は「.xls」)でファイルが保存されます。このファイルは2003以前のバージョンのエクセルでも開くことができます。 2003以前のバージョンのエクセルで最新の「.xlsx」形式のファイルを開く方法 実は、マイクロソフト社よりそのための手段が提供されています。 「Word/Excel/PowerPoint 用 Microsoft Office 互換機能パック」というもので、マイクロソフト社のホームページからダウンロードすることができます。 ●マイクロソフト|Word/Excel/PowerPoint 用 Microsoft Office 互換機能パック ※ダウンロードに関してはマイクロソフト社の注意や規定に従って行うようにしてください。NTT東日本はダウンロードの不明点やインストールなどに関して一切の責任を負えません。あらかじめご了承ください。 相手に頼んで上の方法で「.xls」形式で保存し直して再送してくれればいいですが、もしものために知っておくのも良いでしょう。 拡張子に関して基本的な知っておきたいことを解説しました。自分では操作することも意識することも少ない拡張子ですが、ファイルとアプリケーションを関連付けるうえで重要な役割があることがお分かりいただけたでしょうか? |